これは"良いインフレ"か？

こんにちは。STUスタッフブログです。

ワクワクする話だと思うので

ちょちょいとよんでいって下さい。

値上げが止まりません。

最近、そして来年以降の

値上げは...

・9月：雪印メグミルク

「ネオソフト」

345円　→　388円（12%値上げ）

・10月：大塚食品

「元祖ボンカレー」

248円　→　270円（8%値上げ）

・11月：明治

「ブルガリアヨーグルトLB81」

280円　→　291円（4%値上げ）

・12月：ネスレ

「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」

163円　→　185円（13%値上げ）

・1月：味の素

「味の素」

192円　→　205円（7%値上げ）

（出典：東京新聞）

身近なものまで

どんどん値上げが進んでいます。

1つ1つを見れば数十円と

小さな値上げですが、

チリも積もればなんとやら。

じわじわと家計にダメージを与えてきますね。

こういった値上げを取り上げて

「インフレだ」と言われることがあります。

しかし、これをそのまま受け取ってはいけません。

良いインフレ、悪いインフレ

「インフレに良いも悪いもあるのか」

と思われるかもしれませんが...

インフレには大きく2種類あります。

・良いインフレ

一般的な"インフレ"のイメージに近いでしょうか。

欲しい人（需要）が増えて、

モノの価格が上がって、

給料も上がっていく。

お金を手にした企業は

工場を作ったり

設備投資をしたり...

生産性を向上させていきます。

国民の給料も上がっていきますから、

家を建てたり、車を良いものに買い替えたり、

経済が循環してどんどん潤っていきます。

これは健全かつ、良いインフレと言われるもの。

日本の高度経済成長期にも

同じインフレは起きていました。

三種の神器に回転寿司、スーパーカブなど、

今までなかったものがどんどん開発され、

需要が増えてモノの値段が上がって...

当時のインフレ率は7%と言われています。

7%ということは、

10年でお給料が2倍になるということですね。笑

このインフレを、

需要（デマンド）が

押しあげる（プル）という意味から、

デマンドプル型インフレ

と呼ばれています。

豊かになるインフレですね。

では、今の日本が

このデマンドプル型インフレか？

と言われると...

そうとは言えない状況ですよね。

インフレにはもう1つあります。

・悪いインフレ

コロナ禍の開始から時間が経ち、

需要拡大に加え...ロシアウクライナの戦争。

穀物生産大国であり、

エネルギー大国である国が

戦争をしてしまったことにより...

原材料をはじめ輸入価格が上昇。

賃金が上がらないのにも関わらず、

ただモノの価格だけ上がっていく状況...

お給料が上がらないので、

モノを買いたくても

買えなくなっていく。

先ほどの豊かになっていく

インフレとは真逆ですよね。

このように、

生産にかかるお金（コスト）が

押してくる（プッシュ）という意味から

コストプッシュ型インフレ

と呼ばれています。

貧乏になっていくインフレと言われていますね。

今の日本は...こちら側に感じますよね。

「2%の物価上昇（インフレ）を目指します！」

と日銀が公表しているくらいですから...

（出典：日本銀行）

「インフレ＝良いもの」と

勘違いされることがあります。

しかし、私たちはこのインフレが

良いものか悪いものか、

見極めていかなければなりません。

同じインフレでも、

良いインフレの場合。

悪いインフレの場合。

それぞれ行う対策が全く変わってきます。

（経済における理論上、逆効果になることもあります）

それに、

• 良いインフレ
• 悪いインフレ

両方が混ざっているケースもありますから、

この観点からも見ていかなければなりません。

「インフレ」という事象1つとっても、

さまざまな角度から見ていくことで、

投資に対する視野も広がりますね。

「インフレです！」というテレビ番組や

新聞等をご覧になった際は、

「どっちのインフレだろう？」と

問いかけてみてください。

ご覧いただきありがとうございました。

それではまた18時にお会いしましょう。

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